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平成23年10月23日
打楽器研修会




やはり淀の会でございます。

前日の雨もすっかり上がり、
秋晴れの暖かな一日となりましたこの日、
淀の会・第一回打楽器研修会が
楽しく和やかに開催されました。



ここ数年、打楽器やパーカッションを
受講される生徒さんが増え、
毎回楽しく、またご熱心に学んで下さいますもので、
その方々にも是非、日頃の成果をお客様の前で、
ご披露出来る場を作って差し上げたいと言う思いで、
この度実現致しました。

当初考えておりました企画よりも、
とても立派な研修会となり、
出演者の方々は、
この日を迎えるにあたりまして
『ドキドキワクワク』、
緊張感と楽しみが
入り混じっていたのではないでしょうか。

何度も何度も納得の行くまで練習を重ね、
それでもまだ自分のものに出来ない・・・
と言う思いを抱えながらの
本番であったと思いますが、
練習の成果は何方も確実に発揮されておりましたし、
全て結果ではなく、
本番を迎えるまでの意欲や過程が
人には大切なことでございますので、
この度、参加された方皆様に
敬意を表したいと思います。



この日、初めての打楽器研修会
と言うことでございまして、
素敵な研修会にしたいと言う思いから、
色々と準備を致してまいりました。

集合時間になりますと
皆さん続々と到着でございます。



それぞれが頑張って練習に励んでまいりました。

打楽器での初のステージ演奏を録音し、
終わりましたら、
各演奏者にそれをプレゼントする
・・・と宗家先生がご提案下さいましたもので、
音響テストも念入りでございます。



このようにシンバルや
オーシャンドラムなどの
楽器の音響テストも致します。



そしてテストが終わりましたら、
次に録音担当の方々への説明もされます。

皆様の演奏を
きちんと録音しなければなりませんので、
録音担当の方も緊張致しますね。



そして各係りの方々は
早急に準備に取り掛かりまして、
会場はあっと言う間に完成でございます。

【接待係の方の買出し風景】


【皆さんで琴柱を立てる作業】


【本日の曲のお調絃をとります】


【舞台係によるステージのセッティング】


ここで各係りの方々にお集まり頂きましての
お写真でございます。

接待係の皆様


舞台係の皆様


お調絃係の皆様


会場の準備がほぼ整いましたところで、
宗家先生がお見えになられまして、
全員でご挨拶を致します。





拝見致します限り「まさに親子!」の
ペアールックでのご参加もございました。



そして、本日ご協力を頂きます尺八の先生方
お三名様もいらして下さいました。

「盛りだくさんのプログラムでございますので、
一日お世話になりますが、
どうぞ宜しくお願い致します。」





いよいよ本番スタートでございます。
本日の打楽器研修会のプログラムは全6曲♪

1.雅なる堺 佐々木愛美作曲
2.山里の春 森岡章作曲
3.砂山&叱られて 佐々木愛美編曲
4.夢はマーチにのって 野村祐子編・作曲
5.想い出をあなたに・・・ 佐々木愛美編・作曲
6.五丈原 野村正峰作曲



まず初めの曲は、【雅なる堺】でございますが、
この曲の打ち物をご披露される生徒さんは五名。

その演奏致します順番も、
公平にクジを引きました。





五名の中でのトップバッター。
さぞかし緊張された事でしょうね。

お太鼓の音はとてもしっかりとされていて、
演奏するお姿もしなやかで美しく、
打楽器演奏では
安定感を持っておられる方でございますので、
安心して拝聴させて頂きました。

聴く方に分かるか分からないくらいの事でございますが、
音をフォルテに持っていこうと致しますと、
少し速くなる傾向がございましたので、
CD製作の際には心がけられると
よろしいかと思います。

演奏が終わりましたところで、
録音出来ていないと言うハプニングがございましたが、
順番の最後にもう一度演奏させて頂けたわけで、
皆様より一回多く
ステージを踏ませて頂けてラッキーでしたね。



トップバッターの方が演奏している間、
次の出番の方々は緊張されながら
待機致しておりました。




【雅なる堺】
お二人目の演奏でございます。




来月、ご出産予定の若手生徒さんでございます。
大きなお腹をされながら
「ギリギリまで頑張ります♪」と
、いつも前向きなチャレンジャーさん。

お箏や十七絃、お三絃に打楽器となんでもこなされる
その姿勢と頑張りには脱帽でございます。

この度の打楽器研修会では
【雅なる堺】の打ち物をお選びになられましたが、
お腹のまん前でお太鼓をポンポン鳴らして、
きっと赤ちゃんはびっくりされたしょうね。

さぞかしリズム感のある娘さんに
なられることでございましょう。

やはりお腹の赤ちゃんを気遣ってでしょうか。
全体的に優しい音色でございましたが、
ミスをされる事無く最後まで演奏されました。

ひたすら撥を振り
リズムの練習をされていたお姿が
印象的でございました。


尺八の諸先生方も繰り返し繰り返し、
この曲を吹奏して下さいました。
本当に有難いことでございます。




そして淀の会手作りの
研修会と言うこともございまして
撮影も自分達で・・・と、
撮影班も交替で動き回りました。





録音班もこのように
交替でスタンバイされておられます





三番目、お太鼓に挑戦されますのは
和服姿の生徒さんでございます。

ご自分の選ばれたこの曲に、
一番似合うものをお召しになられての
ご披露でございますね。

ステージの中央に堂々と演奏するそのお姿は、
大変格好良く決まっておられますね。
素敵でございます。



曲の前半はリズムも良く、
音もずっしりと落ち着いたもので
大変良かったと思います。



曲の後半になり、
少しリズムの重さが出てまいりまして、
トライアングルの裏拍子も、
途中表拍子に変わってしまい、
最後も残念な締めくくりになってしまいましたが、
本当によく頑張られたと思います。

とてもご熱心な生徒さんで、
リズムや音の出し方を常に追求される
頑張り屋さんでございます。
これからも色々な楽器に、曲に
チャレンジされることを願っております。



4番目に演奏されました方は、
私がお稽古の時にお願い致しました
楽譜をめくる姿勢や、
トライアングルを持ちながら
待っている姿勢や持ち方を、
そのまま表現して下さいました。



この方も、リズムがとても安定されていて、
落ち着いた太鼓打ちであったと思います。

しかし後半がやはり難しいのでしょう・・・。

トライアングルで「おしいなぁ・・・」
と思えた箇所がありましたし
12番のお太鼓では
「おしい!!!」と思っておりましたよ。

宗家先生も温かく見守って下さいます。



最後の最後で注目の《カッ》の音は、
少し叩くのが早かったですね。
またチャレンジして下さいね♪



さて、雅なる堺では最後となりました
お太鼓でございます。



まず初めの印象が「とにかく音がしっかりしていて、
太鼓打ちらしい打ち方、振り方」と思いました。
力の入れ方がお上手なのでしょうね。
《カッ》の側面を叩く撥の振り方は本当に格好良く、
堂々とされていましたね。
ただこの方の弱点は、
1拍や8分を流して叩いてしまうことがございますので
あせりの無い落ち着いた演奏が出来るといいですね。
この方の最後注目の《カッ》の音は
最高に良かったです。



続いての披露曲は、
森岡章先生作曲の
【山里の春】でございます。

この曲を選ばれました方は、
9月の妙見山でのステージに於きまして
打楽器の初舞台を踏まれました。

そして再びこの日チャレンジされます。





淀の会に入門されてまだ4年程の
彼女の頑張りには感心致します。

そして、もともとリズム感も
おありになられるのでしょうね。

お筝は勿論のことお三絃もされ、
最近始められた十七絃も、
これから楽しみでございます。

また、打楽器にとても
興味がおありになられるのだと思います。
次々と色々な楽器に触れられ、
楽しんでおられます。

今回の山里の春のお太鼓も
大変軽快にこなし楽しそうでございましたよ。

少し流れを見失った感じもございましたが
直ぐに絃の流れを察知し、
自然に入ってこられました。

私宛に頂いたお手紙には
「この経験を自信にして、
新たな曲目に挑戦していきたいと
強く心に誓っております」
と書いて下さいました。
とても嬉しかったです。
一緒に頑張ってまいりましょうね。



 【山里の春】と【砂山&叱られて】の打楽器を
ご披露される方は
それぞれお一人ずつでございますので
どんどん進めてまいりますね。

曲のイメージによって、
打楽器奏者もそれなりに
演奏法や音色を変えなければ、
良い演奏は出来ません。
この砂山&叱られての曲は、
昔を思い出させてくれる
優しい歌でございますので
使われる楽器もそれに合わせて、
オーシャンドラムやウィンドチャイム、
トライアングルと言った
静かなものを使用致しました。



きちんとお稽古をつけて
差し上げられておりませんのに
ご自分で波の音などを
研究されたのでございましょうね。

トライアングルの音ひとつに致しましても、
その方の心が表れると言うものでございまして、
本当に優しく奏でて下さいました。

そして、演奏が終わりましたら
宗家先生より突然のお言葉が!

「どうぞお客様に、
これらの楽器の説明をして差し上げて下さい」
と言うものでございました。



この曲のパーカッションを担当された生徒さんは
突然のことにもかかわりませず、
オーシャンドラムやウィンドチャイムの説明を
丁寧に、また大変解りやすくお話されましたよ。

その後、会場にお越し下さいました
可愛らしいご姉妹に
オーシャンドラム(波の音)を体験して頂きました。




後半は次のページへ続きます。




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